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カイロス・ファーマ(Kairos Pharma, Ltd.)、Celyn Therapeuticsから臨床段階の腫瘍領域資産2件を戦略的に取得するタームシート締結を発表

臨床パイプラインを変革する取引で、pan-EGFR阻害薬CL-273と第1相試験準備完了のc-MET阻害薬CL-741を臨床ポートフォリオに追加し、数十億ドル規模の肺がん市場を狙う

ロサンゼルス--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- カイロス・ファーマ(NYSE American:KAPA)は、革新的ながん治療薬の開発に注力する臨床段階のバイオ医薬品企業であり、このたびOrbiMedとTorrey Pines Investmentが支援する非公開バイオテクノロジー企業Celyn Therapeutics, Inc.との戦略的資産取得に向けてタームシートを締結したことを発表しました。提案された合意条件の下、カイロス・ファーマは、非小細胞肺がん(NSCLC)を標的とする高度に差別化された臨床段階の腫瘍領域2資産の世界規模での権利を取得する予定です。対象は、IND申請前の可逆的な「野生型を温存する」pan-EGFR阻害薬CL-273と、第1相試験準備完了で経口投与可能なtype IIb c-METキナーゼ阻害薬CL-741です。

John Yu, M.D.はカイロス・ファーマの最高経営責任者として、次のように述べています。「今回の取得により、重大なアンメット・メディカル・ニーズを抱える数十億米ドル規模の市場において、後期前臨床段階および第1相試験準備完了での資産が加わり、当社の腫瘍領域のパイプラインが大幅に拡充されると見込んでいます。もし本取得が完了すれば、EGFR受容体を標的とすることで生じる耐性変異を特異的に狙う治療法を実装することにより、腫瘍領域の薬剤耐性を反転させるための手段を強化します。さらに重要な点として、ロサンゼルスのCedars-Sinai Medical Centerを中核とする西海岸の臨床コンソーシアムは、両化合物についてフェーズ1およびフェーズ2試験を迅速に開始・遂行できる臨床インフラと専門性を提供します。」

カイロス・ファーマは、これら2資産が示す非小細胞肺がんにおけるpan-EGFR阻害薬とc-MET阻害薬を組み合わせる科学的根拠は説得力があり、臨床的にも十分に検証されていると考えています。MET増幅はEGFR変異NSCLCにおける最重要級の耐性機序の1つであり、選択性が高く脳透過性(brain-penetrant)を有する分子で2つの経路の双方を標的化できる点は、治療上の大きな前進となります。同社は、CL-273の野生型温存型プロファイルとEGFR変異に対する広範なカバレッジに、CL-741の強力で選択的なc-MET阻害を組み合わせることで、取得後は、ベストインクラスの単剤療法に加え、差別化された併用レジメンの開発が可能になると見込んでいます。作用機序の観点では、EGFRとMET経路の二重阻害により、耐性を駆動する代償性シグナル伝達を抑え、腫瘍反応をより強固にし、この難治性患者集団における無増悪生存期間の延長につながる可能性があります。

がん治療向けキナーゼ阻害薬は、2025年に607億米ドルの規模と推計されています。このうち、EGFR阻害薬は2025年に市場の32.5%を占めました(Future Market Insights)。

独自のAI駆動型創薬プラットフォームを用いて開発されたCL-273は、EGFR変異肺がん治療を標的としており、その市場規模は2026年に162億米ドルとされています(Future Market Insights)。EGFR変異は、西洋人集団ではNSCLC症例の約10~15%に、アジア人集団では最大50%に認められるとされ(CoherentMI)、標的治療の対象となり得る患者集団は相当規模に上ります。

CL-741が対象とするc-MET阻害薬市場は拡大が著しく、同市場は20億米ドル超の規模で、2030年までに100億米ドル超へ拡大し、CAGRは17%超に達すると予測されています(Biospace)。c-METに関連する転移性NSCLC市場は、重大なアンメット・メディカル・ニーズを伴う高付加価値のニッチ領域であり、c-MET増幅はEGFR標的治療の主要な耐性機序として位置付けられます。MET exon 14 skipping変異やMET増幅などを含むc-METの変化は、胃がん、肝がん、腎がんを含む複数のがん種のドライバーとなります。

Celyn TherapeuticsのCEOであるNikolay Savchuk, Ph.D.氏は次のように述べています。「当社の独自AI駆動型薬剤設計プラットフォームにより、高い有効性を持つ野生型温存型(wild-type-sparing)のpan-変異型EGFR阻害薬を見出すことができました。この分子は、競合する現行阻害薬と比べて4~5倍広い安全域を示します。カイロス・ファーマと提携し、Cedars-Sinai Medical Centerにおける同社の臨床コンソーシアムを活用することで、CL-273とCL-741を迅速に前進させる体制が整いました。この協業は、カイロスのオペレーション面の専門性と当社の革新的パイプラインを組み合わせ、EGFR変異およびc-MET駆動性の肺がんと闘う患者にとって最適な道筋を創出します。」

臨床研究では、EGFR変異かつMET増幅を有するNSCLC患者に対するEGFR阻害薬とMET阻害薬の併用治療により、無増悪生存期間が約7か月となり、単剤治療を上回る意義が示されています(SAVANNAH試験)。

CL-273は、EGFR変異非小細胞肺がん(NSCLC)向けに特別に設計された、開発中の可逆的で野生型温存型のpan-EGFR低分子阻害薬です。前臨床データでは、CL-273が、Exon 19および21の欠失、Exon 20挿入を含む古典的EGFR変異に加え、非典型変異や、承認済みチロシンキナーゼ阻害薬(TKIs)を回避する耐性関連バリアントに対しても広い活性を示すことを示しています。

CL-273を特徴付ける要素は、極めて高い選択性指数にあります。野生型EGFRを温存することで、現時点までの研究では、CL-273が4–5倍広い治療域を提供し、既存治療に比べて安全性・忍容性の改善が見込まれることが示されています。転移性疾患に対応するため、脳および肺への高い浸透性を想定して設計されており、ADME特性も良好で、GLP毒性試験を完了しています。本プログラムは現在、IND申請前の段階にあり、ヒト初回投与試験は2026年に開始する見込みです。

CL-741は、固形腫瘍における活性化変異および獲得耐性変異を幅広く対象とするよう設計された、経口投与可能な低分子type IIb c-METキナーゼ阻害薬で、c-METに対する高い選択性を志向しています。本化合物はドラッグライクなリード化合物として見出され、複数のc-MET耐性変異体に対して強力な活性を示し、c-MET駆動性の進行固形腫瘍を対象に開発されています。主な焦点は、MET exon 14 skipping変異およびMET増幅を有する非小細胞肺がんです。

CL-273とCL-741の両資産の取得が成功裏に完了した場合、同社は、一次EGFR変異とMET媒介性の耐性機序の双方に対応する差別化されたデュアルターゲット戦略を推進できる見通しです。MET増幅は、EGFR TKIsに対する獲得耐性の最も一般的な機序の1つです。

CL-273とCL-741を併せて開発することで、ベースラインのMET増幅/過剰発現、あるいはEGFR-TKI治療下でのMET駆動性耐性獲得を伴うEGFR変異NSCLC患者に向けた、合理的な併用療法アプローチが可能になります。EGFRとMETの併用阻害は、他の薬剤を用いた本領域の検討で、臨床的に有意な奏効率と生存上のベネフィットをすでに示しています。CL-273とCL-741の組み合わせにより、反応がより深く、より長く持続し、MET媒介性エスケープクローンの増殖を抑え、MET依存性のEGFR変異腫瘍における対象患者集団の拡大につながる可能性があります。

カイロス・ファーマについて

カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置くカイロス・ファーマ(NYSE American:KAPA)は、構造生物学を活用して、がんにおける薬剤耐性および免疫抑制の克服に取り組む腫瘍領域治療の先端企業です。カイロス・ファーマの主力候補であるENV-105は、標準治療に対する反応において耐性および疾患再発の主要因子として同定されたタンパク質CD105を標的とする抗体です。ENV-105は、CD105を標的とすることで薬剤耐性の反転を目指し、複数のがん種で標準治療の有効性を回復させることを目的としています。現在、ENV-105は、去勢抵抗性前立腺がんを対象としたフェーズ2と、重大なアンメット・メディカル・ニーズへの対応を目的とした非小細胞肺がんを対象とするフェーズ1の臨床試験にあります。本プレスリリースの日付時点で、ENV-105は米国食品医薬品局(FDA)またはその他の同等の外国規制当局により、安全性または有効性が承認されていません。詳細は kairospharma.com をご覧ください。

Celyn Therapeuticsについて

Celyn Therapeuticsは、EGFR経路阻害薬やc-MET経路阻害薬を含むがん標的の独自低分子薬、ならびにその他の標的・関連する新規化合物を開発するために設立された非公開のバイオテクノロジー企業です。CelynはOrbiMedおよびTorrey Pines Investmentの支援を受けて設立され、本社機能はデラウェア州ドーバーに置いています。

将来見通しに関する記述

本プレスリリースには、1995年米国私的証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の意味における将来見通しに関する記述が含まれています。将来見通しに関する記述には、取得取引の想定される時期および完了、取得による想定される利益、CL-273およびCL-741の開発タイムライン、市場機会および売上見通し、臨床開発計画、ならびに取得資産がもたらし得る治療上の利益などに関する記述が含まれます。これらの記述はKAPAの現時点の期待および信念に基づくものであり、実際の結果が当該将来見通しに関する記述と大きく異なる可能性がある複数のリスクおよび不確実性の影響を受けます。これらのリスクには、取引が成立しない可能性、KAPAが必要な株主承認または規制上の承認を得られない可能性、CL-273およびCL-741の開発が計画どおりに進まない可能性、臨床試験で安全性または有効性が示されない可能性、規制当局の承認が得られない可能性、ならびに競争環境や市場環境が変化する可能性などが含まれます。追加のリスクは、米国証券取引委員会(Securities and Exchange Commission)に提出されているKAPAの届出書類に記載されています。KAPAは、将来見通しに関するいかなる記述についても更新する義務を負いません。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Media and Investor Contact:
Kairos Pharma, Ltd.
Investor Relations
Email: investors@kairospharma.com

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