-

東芝:A3複合機などの画質向上に貢献する低ランダムノイズのレンズ縮小型CCDリニアーイメージセンサー発売について

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、A3複合機用途に適した、レンズ縮小型[注1]CCD[注2]リニアーイメージセンサー「TCD2728DG」を製品化し本日から出荷を開始します。新製品の有効画素数はA3複合機に対応した7500画素[注3] です。当社既存製品TCD2726DGと比較してランダムノイズ (NDσ) [注4]を低減しています。

近年、オフィスでは大量で多種多様な用紙を高速・高精細にコピー・スキャンするケースが多く、特にA3複合機では画質の向上が重要な課題となっています。画像品質を向上させるためには、信号に含まれるランダムノイズ (NDσ) の影響を低減する必要があります。

新製品TCD2728DGは、当社既存製品TCD2726DGの出力アンプゲイン[注5]を低減させ、ランダムノイズ (NDσ)を約40%[注6]低減しました。これにより、機器の画質向上に貢献します。
新製品は、CCDリニアーイメージセンサーとして高速なデータレート100MHz (50MHz × 2ch) を実現します。これにより、高速で大量の画像を処理できるため、即時判定が求められる各種検査機器向けのラインスキャンカメラ用にも適しています。

当社は、今後も高速かつ高画質なイメージング&センシング技術へのニーズに応えるべく、複合機などのスキャニングや各種検査装置などのセンシングの応用機器に対応した製品を拡充していきます。

[注1]

画像を光学レンズで縮小し、CCDやCMOSイメージセンサーに投影する方式。

[注2]

Charge Coupled Device(電荷結合素子)

[注3]

A3サイズの短辺(297 mm)を解像度600 dpiで読み取るのに必要な画素数。

 

(dpi (dots per inch): 1インチあたりの分割数)

 

A3サイズをインチ換算:297 mm / 25.4 mm ≒ 11.7インチ

 

11.7 × 600 = 7,020画素 ⇒ 余裕を考慮し7,500画素

[注4]

画像の品質に影響する不規則なノイズのこと。

[注5]

出力信号の増幅度を調整する回路。増幅度とノイズは比例する。

[注6]

当社既存製品TCD2726DGとの比較。当社実測値。

応用機器

  • A3複合機(解像度600 dpi)
  • 各種検査装置(半導体検査装置、食品選別装置など)向けの7500画素ラインスキャンカメラ

新製品の主な特長

  • ランダムノイズを約40%低減[注6]
  • 高速CCDリニアーイメージセンサー:データレート=100MHz(マスタークロック周波数50MHz × 2ch) (max)
  • タイミングジェネレーター回路[注7]、CCDドライバー内蔵によりシステム開発容易化に貢献

[注7]

リニアーイメージセンサーを駆動するのに必要な信号を作る回路。

新製品の主な仕様

(Ta=25°C)

品番

TCD2728DG

電源電圧(動作範囲)(V)

VAVDD、 VDVDD、 VCKDVDD : 3.1~3.5
VVDD10 : 9.5~10.5

ランダムノイズ NDσ (mV)

1.9

画素サイズ (μm)

4.7 × 4.7

有効画素数

7500画素 × 3ライン

データレート

Max

100MHz (50MHz×2ch)

パッケージ

WDIP32

その他、付加機能

タイミングジェネレーター回路、

CCDドライバー内蔵

新製品の詳細については下記ページをご覧ください。
TCD2728DG

当社のリニアーイメージセンサー製品の詳細については下記ページをご覧ください。
リニアーイメージセンサー

* 社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。
* 本資料に掲載されている情報 (製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など) は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

Contacts

お客様からの製品に関するお問い合わせ先
アナログデバイス営業推進部
TEL: 044-548-2219
お問い合わせ

報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
東芝デバイス&ストレージ株式会社
半導体広報・予測調査部
長沢
e-mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp

Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation



Contacts

お客様からの製品に関するお問い合わせ先
アナログデバイス営業推進部
TEL: 044-548-2219
お問い合わせ

報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
東芝デバイス&ストレージ株式会社
半導体広報・予測調査部
長沢
e-mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp

More News From Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation

東芝:車載800Vバッテリーシステムに対応した阻止電圧1800V車載用フォトリレーの発売開始について

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、車載バッテリーの高電圧化に対応するため、当社初の阻止電圧1800V(min)を実現した10pin SO16L-Tパッケージの車載用フォトリレー[注1]「TLX9165T」を製品化し、本日から出荷を開始します。 電気自動車の普及における課題である充電時間や航続距離の改善には、バッテリーシステムの効率的運用が求められます。バッテリーマネジメントシステム (BMS: Battery Management System) はバッテリーの充電状況を監視することでシステムの高効率運用を可能にし、高電圧バッテリーを安全に使用するためにバッテリーと車体との絶縁監視も行っています。高電圧を扱うBMSには電気的に絶縁されたフォトリレーが使用されています。 また、再生可能エネルギーの効率運用を担うエネルギー貯蔵システム (ESS: Energy Storage System) においても同様な構成のBMSが採用されており、電気自動車と同じく高電圧を扱うことから、電気的に絶縁されたフォトリレーが使用されて...

東芝:マイコンとモータードライバーを統合した「SmartMCD™」シリーズ第2弾製品のサンプル出荷開始について

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、マイクロコントローラー(マイコン)とモータードライバーを統合した「SmartMCD™」[注1]シリーズの第2弾製品として、リレードライバー[注2]機能とLIN[注3]トランシーバー機能を内蔵した新製品「TB9M001FTG」のサンプル出荷を開始しました。新製品は、リレーを駆動し、ブラシ付きDCモーターを2個制御できるため、車載ブラシ付きDCモーターの制御に適しています。 近年、車載機器の電動化が進む中、セカンダリーデバイス[注4]には、高性能化、高機能化、小型化、さらには部品点数の削減が求められています。こうした要求に応えるため、新製品を開発しました。 新製品は、リレードライバーなどに使用可能なローサイドドライバーを4チャネル内蔵しており、2つのブラシ付きDCモーターの正転・逆転制御[注5]が可能です。さらに、マイコン(Arm® Cortex®-M0コア)と大容量フラッシュメモリー、電源供給用途に使用可能なハイサイドドライバーを2チャネル、LINトランシーバー、車両のバッテリーレベ...

東芝:AEC-Q100に準拠した車載用2チャネルスタンダードデジタルアイソレーターの発売について

川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、車載用スタンダードデジタルアイソレーターとして、100kV/μs(typ.)[注1]の高いコモンモード過渡耐性(高CMTI)による安定動作と、50Mbps(max)[注2]の高速データ通信を実現した、ハイスピード2チャネル車載用スタンダードデジタルアイソレーター「DCM32xx00シリーズ」4品種を製品化しました。新製品は、自動車用電子部品の信頼性を確保するための品質規格AEC-Q100に準拠しています。本日から出荷を開始します。 ハイブリッド車(HEV)と電気自動車(EV)のオンボードチャージャー(OBC)やバッテリーマネジメントシステム(BMS)などでは安全性と信頼性を確保するために、絶縁を担保しノイズの伝搬を防ぐアイソレーションデバイスは欠かせません。これらのアイソレーションデバイスに要求される、多チャネルの高速通信、高CMTI要求へのソリューションとして、車載用スタンダードデジタルアイソレーターは適しています。 新製品は当社独自の磁気結合型絶縁伝搬方式[注3]を採用すること...
Back to Newsroom